MOTETTO鶴舞公園

名古屋市中区の街区公園である老松公園では春は桜、夏は新緑、また秋には銀杏により景色が彩り豊かに変化します。そんな老松公園の斜向かいに、ＮＴＴ西日本アセット・プランニングが土地活用事業の為にサービス付き高齢者向け住宅を建設しました。この住宅を一棟借りして運営する事業者は、本敷地から徒歩5分程度の位置に本社を構える株式会社ジェネラス、名古屋市とその近郊で介護福祉事業を展開しています。
各機能の動線を交差しないように纏めることと、住み良く 居心地の好い環境の提案を骨子とし、配置・平面計画を進めました。住戸数を確保する為北向きの住戸を設定する必要に迫られましたが、北側の外壁ラインを住戸の並列を避けて空間を持たせた雁行型とする事により、東・西面に窓を設えた開放的な住空間にすると同時に北斜向かいの老松公園を借景でき、季節を楽しんでいただける特典を考えました。壁面雁行と東西南北住戸のバルコニーをランダムに設け、MOTETTO鶴舞公園はリズミカルな印象に仕上がりました。
入居者同士の顔見知りを作るきっかけに、１階エントランスにはコミュニティスペース・共同浴場前にはラウンジを設けました。３階の利用者用屋上農園からは老松公園の木々が眺められます。お花見や紅葉鑑賞など、入居する皆さんに親しく賑やかに生活を楽しんでいただける様プランを考慮しました。